コンペ実施概要

第30回 課題:人のこころを守る建築

わが国は主要な先進国のひとつであり、高度に発達したインフラが整備される傍らで、大地震や豪雨などの大きな自然災害にも度々見舞われています。また人口の大半が大都市部に集中し、農村や漁村、山間部などでは一次産業の担い手の極度な高齢化や人口減少に悩んでいます。また、年間3万人を超える人々が生きる望みを捨ててしまうという現実も、何でもなく見える私たちの日常的な身の周りに、絶えず人の心身を危うくする脅威が迫っていることを物語っています。いったい私たちの身体や精神は、どうすれば健やかに保てるのでしょう。

この課題に対して、建築や都市デザインからの方策を見出すことは可能でしょうか。もちろん一筋縄では行くとは思われませんが、人々は住まいであれ、職場であれ、訪問先であれ、日々の生活を建築と無縁に過ごすことはできず、絶えず建築に接しています。環境に配慮した建築の考え方は、今では単に省エネルギー的な視点からばかりでなく、その土地の自然や風土と共に快適に暮らし、また次世代に豊かな環境と幸福な未来を手渡すために、様々なアイディアを出す必要があります。

一方で、ひとつの建築では生みだし得ない、敷地を越えた建築群の協調や連担による生活環境の改善は、必ずしも有用な示唆が得られていません。個別単体の建築では難しい日照や風通しの確保も、建築相互の配置、合理的な空地・空隙の共有や建築への取り込みなどによって環境を改善することができ、それはまた隣接する人々の交流や互助など、社会環境を良好に形成することにも繋がるものと思われます。

阪神淡路や東日本大震災の経験は、土木と建築、建築と都市、あるいは工学と計画の分野が、人々を守るためにその垣根を越えて連携し、積極的に協働することの重要性を浮き彫りにしました。それらが共に手を携えて、人類を含む地球上の生物・生命全体のために、広くビルト・エンバイロメント全般に対するハード、ソフトの設計やその管理運営などについて、幅広く統合的に考える必要があります。そして万一、それらの施設や設備で十分に対応しきれない場合でも、共に暮らす人々が助け合い、協力し合って自らの心身の安全を守れるような関係を、日頃から自然に醸成する生活環境が必要です。建築などのデザインと環境設備の技術がトータルに調和して、そこに暮らす人々がより快適で、より楽しく生活し、より幸福な未来を手にできるような画期的な建築のアイディアを期待しています。

審査委員

審査委員長
古谷誠章(建築家・早稲田大学 教授)
審査委員
青木 淳(青木淳建築計画事務所 主宰)
奥宮正哉(名古屋大学大学院環境学研究科 教授)
工藤和美(建築家・東洋大学 教授)
車戸城二(株式会社 竹中工務店 執行役員)
千鳥義典(株式会社 日本設計 代表取締役社長)
野原文男(株式会社 日建設計 取締役常務執行役員 エンジニアリング部門副統括)
吉岡朝之(東京ガス株式会社 執行役員 都市エネルギー事業部長)
アドバイザー
馬場璋造(建築評論家)

(敬称略)

審査委員紹介

要項

賞金
最優秀賞1点 150万円 優秀賞3点 各50万円 佳作賞10点 各20万円
発表
審査の結果は入賞者に通知するとともに、「新建築」2017年2月号に発表します。
年間スケジュール
応募登録締切日
2016年8月22日(月)
ページ下部の「応募者登録はこちら」よりご登録ください。
郵便あるいはFAX(03-5244-9338) にて登録の場合は「建築環境デザインコンペティション」と明記し、自宅住所・氏名・年令・勤務先名(学校名)・勤務先(学校)住所・電話・FAX ・E-mailアドレスを書き添えてお申し込み下さい。登録票をお送りいたします。
※応募登録の受付は終了しました。
応募作品締切日
2016年9月5日(月)16時必着
郵送のみ受付。応募者のご持参による作品提出は不可とさせて頂きます。
※作品提出の受付を終了しました。多数のご応募ありがとうございました。
提出図面
本コンペティションは、建築デザインと設備計画のトータルなデザインを求めるアイデアコンペであり、提出作品の中に平面図、配置図、断面図、設備システム図と、その基本的考え方の透視図もしくは模型写真、その他詳細図など設計意図を表現する図面、あるいは簡単な説明文が含まれている事を望みます。縮尺はいずれも自由。
用紙
A1版(594mm×841mm)用紙に図面を収める。CAD 、青焼き、鉛筆、墨入れ、着色、写真貼付などは自由。ただし、立体(突起物や凸凹)、額装・作品のパネル貼付は不可とします。
提出方法
作品登録票に記載されている所定の項目、応募者(グループで応募する場合は代表者)の住所、氏名(ふりがな)、年令、電話番号、学校名などを記入し、応募作品裏面に貼付し御郵送ください。また、複数名で作品を制作する場合には、代表者が応募登録し、発行される作品登録票へ共同制作者のお名前(ふりがな)を記入して下さい。
審査方法
作品審査は応募全作品を対象とした一次審査会を経て、一次審査通過者による公開審査(プレゼンテーション/審査委員のヒアリング)により最優秀賞を決定いたします。
その他
  • 応募作品は未発表のオリジナル作品に限ります。入賞後に著作権侵害やその疑義が発覚した場合には、すべて応募者の責任となります。また、そのような場合には主催者の判断により入賞を取り消すことがあります。
  • 本設計競技入選作品の著作権は応募者に帰属しますが、入選作品に対してはその発表に関する権利を主催者が保有するものとします。また著作権の専有実施に関する優先交渉権は主催者が保有します。
  • 応募作品は返却しません。必要な場合はあらかじめ複製をしておいて下さい。
  • 課題に関しての質疑応答はいたしません。規定外の問題は応募者の自由決定を可とします。
作品提出
建築環境デザインコンペティション事務局(株式会社 建報社内)
〒104‐0033 東京都中央区新川1-25-9 明産新川シティビル6F
電話:03-5244-9335(代)
主催
東京ガス株式会社
後援
一般社団法人 日本建築学会
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
株式会社 新建築社
お問合わせ
建築環境デザインコンペティション事務局(株式会社 建報社内)
〒104‐0033 東京都中央区新川1-25-9 明産新川シティビル6F
電話:03-5244-9335(代)
メール:t-gas@kenchiku.co.jp
※作品提出の受付を終了しました。多数のご応募ありがとうございました。