審査委員紹介

第21回:審査委員

審査委員長

伊東 豊雄伊東豊雄建築設計事務所代表

PROFILE

1941年京城市(現ソウル)生まれ、父親の郷里の長野県下諏訪町で育つ。1965年東京大学工学部建築学科卒。菊竹清訓建築設計事務所を経て、1971 年にアーバンロボット(URBOT)設立。1979年伊東豊雄建築設計事務所に改称。日本建築学会賞、国際建築アカデミー(IAA)アカデミシアン賞、アメリカ芸術文化アカデミーアーノルドW.ブルーナー賞、日本芸術院賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ「金獅子賞」、王立英国建築家協会ゴールドメダル、公共建築賞など受賞多数。
代表作に、八代市立博物館(1991)、大館樹海ドーム(1997)、せんだいメディアテーク(2001)、まつもと市民芸術館(2004)、TOD'S 表参道ビル(2004)、福岡アイランドシティ中央公園中核施設ぐりんぐりん(2005)、瞑想の森 各務原市営斎場(2006)、コニャック・ジェイ病院(2006)などがある。
「建築家は、都市環境や地球環境に対して何をなしうるのか」をテーマに、日本国内にとどまらず世界を舞台に活躍。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 大きな視野から誠実な提案が欲しい。単なるアイデアだけのプロポーザルにはうんざり。

審査委員

川瀬 貴晴千葉大学教授

PROFILE

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了後、日建設計に入社。設備計画、設備設計、環境計画を担当。その間、東京藝術大学非常勤講師なども務め、2003年に日建設計を退社。現職に至る。
国内外合わせて140棟を超える建築設備設計に携わり、大正海上本社ビル、NEC玉川ルネッサンスシティ(Ⅰ)、さいたまスーパーアリーナ、パシフィックセンチュリープレイス丸の内ビル、日建設計東京ビルでは空気調和・衛生工学会賞技術賞を、台湾震旦国際大楼では中華民国省エネルギー建築設計賞など受賞多数。また、研究分野では国等の省エネルギー関連、防災関連の基準作成にも協力する。
印象に残る建築物として、IBM本社ビル、ロイズビル、地中美術館に注目。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 産業革命後、建築は建築設備を組み込むことで大きく進化した。今建築は、地球環境問題と通信・情報革命のなかで次の進化を求められている。新しい進化の方向を示して欲しい。
http://www.archi.ta.chiba-u.jp/

北川原 温東京藝術大学教授

PROFILE

学生時代に国際建築設計コンペでの優勝を機に、20代から設計活動を始める。詩や音楽、現代美術をモチーフにした個性的な発想や独創的なデザインで、日本建築学会賞やアルカシア賞ゴールドメダルなど国内外の多数の建築賞を受賞。環境共生に優れた日本の古典的な木構造を応用し、金物を使わない画期的な木造建築を手がける。また、世界的なオランダのダンス・カンパニー、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT1)の「ONE OF A KIND」の舞台デザインを担当、舞台美術の国際的な賞を受賞するなど建築以外の分野でも活躍。
建築以上に美術、詩、小説、音楽などに興味を持ち、特に若い頃影響を受けたのは詩人のロートレアモン、マラルメ、美術家のデュシャン、音楽家の武満徹。

これから応募するコンペ参加者にひとこと アイデアコンペは「不可能な建築」を提案することが出来る。不可能と言うとリアリティがないと思われてしまうが、実は不可能なものこそ未来を切り開くリアリティをもっている。現実に流されない想像力溢れる提案を期待。
http://www.kitagawara.co.jp

塚本 由晴アトリエ・ワン/東京工業大学大学院助教授

PROFILE

1965年神奈川県生まれ。1987年東京工業大学工学部建築学科卒。1987~88年パリ建築大学ベルビル校(U.P.8)を経て、東京工業大学大学院博士課程修了。2000年より現職に至る。また、2003、2007年には、ハーバード大学大学院客員教授も務める。
代表作に、ハウス・アンド・アトリエ・ワン、ガエ・ハウス、主な著書にメイド・イン・トーキョーなどがある。「アフリカ旅行での経験は今も強烈で、そこに自分がいたことと、今やってる事の折り合いをつけようとしているようです」(塚本氏本人談)。
世界中の都市、街に興味を持ち、坂本一成、ロバート・ヴェンチューリ、アルド・ロッシ、レム・クールハース、エリック・G・アスプルンド、リナ・ボ・バルディなどの建築家に影響を受ける。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 人の心が弱くなってきているときに、建築はどんなふうになればいいか、僕なりに考えています。
http://www.bow-wow.jp

中島 正人山下設計執行役員副本社長

PROFILE

長野県出身。 山下寿郎設計事務所に入所後、一貫して設備及び環境計画部門を担当し、現在は(株)山下設計執行役員副本社長兼第1環境設計部統括部長を務める。
その間、帝国ホテルインペリアルタワー、NTT新宿ビル、長野オリンピック施設、石川県庁舎などの設計に携わる。
バックパッカーをしていた時、偶然バルセロナで出会ったガウディの建築に強い衝撃を受ける。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 建築と設備の調和の取れた夢のある提案。もしかしたら実現できるかもと思わせる提案を推します。
http://www.yamashitasekkei.co.jp/

村松 映一竹中工務店取締役副社長

PROFILE

1963年早稲田大学第一理工学部建築科卒、1963年竹中工務店入社後、東京本店設計部設計部長、総本店取締役設計担当本部長、常務取締役、専務取締役を経て、2005年代表取締役副社長に就任。
東京ドームをはじめとする大規模ドーム(福岡、名古屋など)プロジェクトの企画、計画、設計、設計監理、維持管理に主体的に参画し、日本国内ドームプロジェクト展開の基礎をつくりあげる。
尊敬する建築家は吉村順三、ル・コルビジェ。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 知的情熱としての好奇心を常に持ち続けること。
コンセプト、空間力(空間・形態)、表現力、プレゼンテーション力(説得力)がポイント。
日頃の想いを大切に。石橋を叩いて渡るな(真似事はだめ)

六鹿 正治日本設計代表取締役社長

PROFILE

1948年生まれ。京都市中京区で育つ。1971年東京大学工学部建築学科卒。1973年同大学院修士課程修了。1975年プリンストン大学修士課程修了(フルブライト奨学生)、エーブレス・シュワルツ都市計画事務所(ニューヨーク)、槇総合計画事務所を経て1978年 (株)日本設計事務所(現株式会社日本設計)に入社。2006年代表取締役社長に就任。
新宿アイランドタワー(日本建築学会賞、BCS賞)、汐留シティセンター(グッドデザイン賞)、松下電工東京本社(日経ニューオフィス賞、グッドデザイン賞)、茨城県市町村会館(グッドデザイン賞)、日本橋三井タワー、マブチモーター本社、小金井カントリー倶楽部などの設計に携わる。建築を通じて都市デザインと環境を考えつづけている。
尊敬する建築家は槇文彦、ケヴィン・ローチ。

これから応募するコンペ参加者にひとこと よい建築であるためには機能とデザインと技術のバランスがよくなくてはなりません。特に環境設備計画と構造計画と建築計画の統合度の高さが大事です。意欲的で思考密度の高い提案を期待しています。
http://www.nihonsekkei.co.jp

松田 明彦東京ガス株式会社 都市エネルギー事業部長

コーディネーター

馬場 璋造建築情報システム研究所代表

PROFILE

1957年早稲田大学第一理工学部建築学科卒。1959年早稲田大学第一政経学部経済学科卒、新建築入社。1964年新建築編集長を経て、1990年建築情報システム研究所を設立。2002年に日本建築学会賞業績賞を受賞。
代表著書に、「生残る建築家像」(新建築社)、「策あり!都市再生」(共著 日経BP社)、「日本の建築スクール」(王国社)、「建築がまちを変える」(共著 日経BP社)、「こんな建築家になれるか」(王国社)、「コンペに勝つ!」(共著 新建築社)。
モットーは、「万物皆師」。

これから応募するコンペ参加者にひとこと コンセプトも表現も独創的であること。

(敬称略)

第21回の入賞作品