審査委員紹介

第26回:審査委員

審査委員長

隈 研吾建築家・東京大学教授

PROFILE

1954年横浜生まれ。1979年東京大学建築学科大学院修了。コロンビア大学客員研究員を経て、2001年より慶應義塾大学教授。2009年より東京大学教授。1997年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞受賞、同年「水/ガラス」でアメリカ建築家協会ベネディクタス賞受賞。2002年「那珂川町馬頭広重美術館」をはじめとする木の建築でフィンランドよりスピリット・オブ・ネイチャー 国際木の建築賞受賞。2010年「根津美術館」で毎日芸術賞受賞。作品にサントリー美術館、根津美術館。著書に「自然な建築」(岩波新書)「負ける建築」(岩波書店)「新・ムラ論TOKYO」(集英社新書)など、多数。代表作に長岡市役所、台東区観光文化センター。
影響を受けた建築家はフランク・ロイド・ライト。
工業化社会の建築的理念であるインターナショナリズムにかわる、「場所に根ざした建築」の可能性を追求し実践している。
日本では歌舞伎座の建て替えプロジェクトが進行中。海外ではイギリスのヴィクトリア&アルバートミュージアムのスコットランド分館、スペイン・グラナダのオペラ劇場、フランス・マルセイユのFRAC(地域現代美術財団)などが進行中。

これから応募するコンペ参加者にひとこと やさしくてかわいいものにしてください
http://kkaa.co.jp/

審査委員

岡本 慶一株式会社 日建設計 代表取締役社長

PROFILE

1947年東京都生まれ。1970年東京工業大学建築学科卒業。1972年イエール大学建築学科マスターコース修了後、同年に株式会社日建設計入社。同取締役 東京本社副代表、取締役 名古屋代表、常務取締役 大阪代表などを歴任し、現職に至る。
(社)日本建築学会、(社)日本建築家協会などに所属。
設計経歴に1978年厚木市文化会館、1980年伊藤忠商事東京本社ビル、1982年青森市文化会館、1990年日本電気本社ビル「NECスーパータワー」、1991年ホテル・ニッコーグァム、1992年パナソニックマルチメディアセンタ、1996年エニックス本社ビル、東京グリーンパレス、1997年すみだトリフォニーホール、仙台空港 新旅客ターミナルビル、1998年早稲田大学西早稲田キャンパス14号館、2000年NEC玉川ルネッサンスシティ、2004年中部国際空港"セントレア"旅客ターミナルビル、2006年大阪弁護士会館など。
特に印象深かった仕事は日本電気本社ビル、中部国際空港セントレア。
影響を受けた建築家はイーロ・サーリネン。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 3.11の東日本大震災により、時代のパラダイムは大きく変化しました。
地球をひとつの生命体として捉えたガイア仮説のように、人間圏は地球環境とともに住うことでのみ成り立ちうることを体得したのではないでしょうか。地球に寄生しているとも言われる人間という生物が生き続けるための、作法つまり「型」を具体的な建築を通して示して下さい。

田辺 新一早稲田大学教授

PROFILE

1958年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、同大学大学院博士課程修了し博士号を取得。デンマーク工科大学暖房空調研究所、カリフォルニア大学バークレー校留学、お茶の水女子大学助教授を経て早稲田大学創造理工学部建築学科教授。
2002年日本建築学会賞、2006年米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)Fellowなど受賞。
印象深かった仕事として、室内環境の快適性・健康性に関する研究、シックハウス、建築の環境性能に関する研究開発など。現在は快適性とエネルギー消費のバランスにも興味を持つ。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 優れた建築と設備のコラボレーションに期待したいと思っています。東日本大震災により建築環境やエネルギーに対する考え方に大転換がおこりました。イメージではなく、どのように将来の環境設備を考えて行けば良いかという具体的な提案を希望します。
http://www.tanabe.arch.waseda.ac.jp

手塚 貴晴建築家・東京都市大学教授

PROFILE

1964年東京都生まれ。武蔵工業大学卒業。ペンシルバニア大学大学院修了。1994年、手塚由比と手塚建築研究所を共同設立。
代表作は屋根の上で生活が展開する2001年「屋根の家」や深さ5メートルの雪の下に埋もれる自然科学館2003年「森の学校キョロロ」。2007年「ふじようちえん」では、一周200メートルの楕円型の屋根上空間を形成。箱根彫刻の森のパビリオン2009年「ネットの森」はボリュームにして320立方メートル、本数にして589本の木を積み重ねて作っている。
グッドデザイン金賞、日本建築学会賞他多数受賞。現在は東京都市大学教授にも就任。最近の興味は建築において"時代を越えるものとは"何か。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 世の中の役に立つ案を待っています。
http://www.tezuka-arch.com

原田 仁株式会社 三菱地所設計 常務執行役員 設備設計統括部長

PROFILE

1977年三菱地所株式会社入社。2001年株式会社三菱地所設計 丸の内設計部にて、設備設計部長、同執行役員 設備設計部長を経て、常務執行役員 設備設計統括部長に就任。
丸の内再構築の第1弾として歴史ある旧丸の内ビルヂングの建て替え(1999年着工)に携わり、単体の建物としてではなくその後の丸の内再開発の規範となるべく街並みの調和、地下連絡ネットワーク、エネルギーのネットワークなど広範な検討を行い、現在の新しい丸の内のベースとなった。
また、影響を受けた建築家にジョサイア・コンドルを挙げ、「丸の内の仕事をする上で同氏の多くの作品について学ぶことが出来た。光の取り入れ方など自然との調和に配慮した素晴らしい作品が多い。多くの作品が失われたが現存するものはいつまでも残すべき建築である」と語る。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 現代建築は、外部からの影響から居住者を守る、工学系技術を駆使してガードするという姿勢が多分に見られた。今回、大震災により我々の技術のもろさを考えさせられた。今回課題の地球環境に住む建築作法、副題として~建築と設備のトータルな調和を求めて~の意味を充分煮詰め自然と向き合い、融合した建築作品を提案されたい。
http://www.mj-sekkei.com/index.html

日置 滋清水建設株式会社 常務執行役員 設計本部長

PROFILE

1950年東京都生まれ。1973年東京工業大学建築学科卒業。1975年同大学院修士課程修了。同年清水建設入社。1986年から1991年までシミズアメリカ・NY設計室室長。2008年清水建設執行役員設計本部長を経て現在に至る。米国建築家協会(AIA)、日本建築学会などに所属。
代表作として、清水建設技術研究所新本館(2007年BCS賞)、カシオ甲府厚生棟(2003年日本建築学会作品選集)、栗田工業事業開発センター(2001年日本建築学会作品選集)、荏原製作所管理棟(2001年熊本アートポリス賞)、太陽誘電新研究所(2000年東京建築賞)栗田工業山口事業所、(1993年グッドデザイン賞)など。コンペ受賞として、環境調和型都市デザインコンペ最優秀賞(2000年)。
好きな建築にルイス・カーンの作品を挙げる。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 人々が共感し、人々が自然に受け入れるであろう"建築作法"を、建築として提示して欲しい。
その設計図を新しい手法で表現されることも併せて期待しています。
http://www.shimz.co.jp/

安田 幸一建築家・東京工業大学 教授

PROFILE

1958年神奈川県生まれ。1983年東京工業大学大学院建築学専攻修了後、日建設計に入社し2002年まで勤務。その間、イェール大学大学院建築学修士課程修了、バーナード・チュミ・アーキテクツ・ニューヨーク勤務。2002年東京工業大学大学院准教授に就任、同年、安田アトリエを設立し、現在は東京工業大学大学院教授、安田アトリエ主宰を務める。
代表作に2002年ポーラ美術館、2006年東京工業大学緑が丘1号館レトロフィット、2007年東京急行大岡山駅上東急病院、2009年ポーラ銀座ビル、2010年東京造形大学CS PLAZA、2011年東京工業大学附属図書館など。
影響を受けた建築家は篠原一男、林昌二、バーナード・チュミ。

これから応募するコンペ参加者にひとこと 疲弊した社会を明るく照らすようなアイデア、建築の既成概念にとらわれないユニークなアイデアを期待しています。
http://www.arch.titech.ac.jp/yasuda/index.html

松田 明彦東京ガス株式会社 都市エネルギー事業部長

コーディネーター

馬場 璋造建築情報システム研究所代表

PROFILE

1935年川越市生まれ。1957年早稲田大学第一理工学部建築学科卒。1959年早稲田大学第一政経学部経済学科卒、新建築入社。1964年新建築編集長を経て、1990年建築情報システム研究所を設立。2002年に日本建築学会賞業績賞を受賞。
代表著書に、「生残る建築家像」(新建築社)、「策あり!都市再生」(共著 日経BP社)、「日本の建築スクール」(王国社)、「建築がまちを変える」(共著 日経BP社)、「こんな建築家になれるか」(王国社)、「コンペに勝つ!」(共著 新建築社)、「信頼される建築家像」(王国社)。
モットーは、「和而不同」。

これから応募するコンペ参加者にひとこと コンセプトも表現も独創的であること。

(敬称略)

第26回の入賞作品