入賞作品

第2回 : ウォーターフロントの倉庫改造プロジェクト

時代の変遷とともに、一つの建物が使用目的を変えて再利用されることが多くなってきている。そうした中で、かつて都市の物流のための施設として役立っていたウォーターフロントの倉庫が、今日ふたたび、都心に近く再開発可能な空間として、世界各地で見直されている。そして水際におけるアメニティの創出は、都市の活性化=アーバン・ルネッサンスの重要なテーマともなってきている。
そうしたウォーターフロントの倉庫の再利用にはさまざまな構想が考えられるが、ここでは自由な発想のもと、風景に馴染んではいるが、しかしその機能をすでに失なった既存の倉庫を、現代に相応しい内容を持った施設に転換することを求めたい。

レンガ造、鉄骨造、コンクリート造など、倉庫にもさまざまな構造がある。しかし物を保護・保存するという機能上、大荷重に耐える構造やグレードの高い耐候性をまだ十分保持していると考えてよい。

また、そこに考えられる新しい施設機能も、枚挙にいとまがないほど多くの例が考えられよう。応募者は、立地条件をはじめ、それらを自由に選択、想定してほしい。もう一つ大切なことは、今まで物が主人であった倉庫に、新しく人間の活動を迎えようということである。そこにどういう居住性をあたえるか、設備計画からの視点も重要である。

それぞれの目的に最適なエネルギーシステムを考え、設備設計の基本的考え方と簡単なシステム図が付せられることが望ましい。そのために、デザイン、設備両面から検討を加えた応募案の作成を求めたい。これからの都市生活をより豊かにするための施設が古い倉庫の中に新しい装いをもってよみがえるような応募案を期待している。

審査委員

審査委員長
内田祥哉(東京大学名誉教授・明治大学教授)
審査委員
石福 昭(宇都宮大学教授)
伊東豊雄(伊東豊雄建築設計事務所所長)
阪田誠造(坂倉建築研究所所長)
松尾 陽(東京大学教授)
柳澤孝彦(TAK建築都市計画研究所代表)
秋山哲郎(東京ガス取締役・特需営業部長)
コーディネーター
馬場璋造(株式会社新建築社 編集担当役員)
審査委員紹介

(敬称略)

※こちらのページに表記されている各委員の所属・役職は当時のものになります。

最優秀賞(1作品)

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小田原四郎、高原繁、松永広幸、河野敏彦、古川正嗣、古谷誠章、齋藤正、池本豊隆

優秀賞(3作品)

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    木村興造、松浦眞己、本村英人、大宮由紀夫、下正純、高志学

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    平田恭輔、林年男、三浦健、上田克行、磯矢孝、河野好伸

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    相川東一、石井友彦、新井精一、末永剛、山口広嗣、林雅之、阪田恵理、石井弘一、鵜飼聡、河野美雄、牛場五郎、栗原静志、関光雄、三輪隆

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