入賞作品

第9回 : パブリック・サービス・プレイス

最優秀賞

最優秀賞

小林忠夫、定松聡、大西美典、小林瑞枝、河野美雄、田中宏治

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審査委員長 内井昭蔵
最も的確にテーマをとらえた提案であった。地下鉄駅舎の上に人工地盤をつくり、その上は忘れかけている土地の感触、自然のサイクル、収穫の喜びを体験する菜園をつくりだした。その上にグラスハウスをおき、設備循環システムを組み込み、さらにレイルウェイ・ライフラインシステムと備蓄倉庫を組み込んだユニークなパブリック・プレイスをつくりだした。私もこれからの都市は生態的な循環システムを構築することが鍵と思っているが、この案は夢にあふれ、イメージが豊かで多くの示唆に富んだものと思う。
審査委員 香山壽夫
すがすがしい風が流れ、明るい日の差し込むような案であった。何よりも発想が新鮮で感心した。郊外に緑をふやすというかけ声の下に、画一的で喜びのない公園や、駅前広場が無数につくられている状況を考えると、毎日の出勤、帰宅のたびに畠をいじる人の姿を眺め、また自分も耕すことができたら、それは何と生き生きしたプレイスになることだろう。
審査委員 田中俊六
都市郊外の駅に緑と防災機能を持たせる、手堅く整合性のとれた提案で評価されたが、周辺状況との関連にややあいまいさが残る。
審査委員 内藤徹男
災害時に逃げ込んだスペースに青々とした野菜がみのっている、というシチュエーションが秀逸である。量的には足らないだろうが、それは問題でなく、そこに飛び込んだときの安堵感は何ものにもかえがたい。カイワレ大根のプレート栽培のようにユーモラスで、コンセプチュアル化された安心感の表現とでも評せようか。
審査委員 松尾 陽
周辺状況と切り放して成り立つのかどうかという疑問があって、私は推すのに躊躇した。