入賞作品

第16回 : 環境ミュージアム

有限な地球資源を如何に有効に活用するか、ということが今日的課題となってきている。そして省エネやエコロジーなどさまざまな手法が考えられている。しかし目先だけの対処で、使用から廃棄までトータルとしてみると、かえって資源を浪費している例も少なくない。それは問題の本質を理解していないからである。といって必要なものまで手をつけず、使わなければよいというものではない。人間もその一員である生命体としての地球をつねに認識し、その資源を大切に役立てることが重要なのである。
環境には光、風、河川、湖沼、海、山、土壌、森林、といった自然環境から、田園や都市などの人工環境にいたるまで、さまざまなフェーズがある。それらがお互いにどう関わり合っているか、深く学ばなければならないのである。
環境ミュージアムは、そうした環境に対応している人間の知恵の結晶であるさまざまな技術やそれによってつくられる環境を、見るだけでなく参加しながら楽しんで学び、環境問題の本質と大切さを身をもって体験する場でありたい。そのためには展示内容にまで踏み込んだ提案も歓迎したい。
すでに世界各国で試みられているエコミュージアムは、そこに住む人びとを含めた一つながりの環境全体をミュージアムとしてとらえたコンセプトであるが、この環境ミュージアムはコンパクトにまとまり、環境とそれに対応する人間の技術を知り、学習する施設でありたい。それだけにまた、この環境ミュージアムを考えるにあたっては、施設自体の空調をはじめとする設備計画やエネルギー利用計画などへの考慮が求められるが、それだけでなく施設の周辺環境との関係にまで目を配ることが必要であろう。従来の概念にとらわれない斬新な発想を期待したい。

審査委員

審査委員長
香山壽夫(東京大学名誉教授)
審査委員
伊藤 肇(三菱地所設計常務取締役)
梅干野晁(東京工業大学大学院教授)
古谷誠章(早稲田大学教授)
牧村 功(日建設計執行役員・東京副代表)
山本理顕(山本理顕設計工場代表)
手塚俊夫(東京ガス理事・都市エネルギー事業部長)
コーディネーター
馬場璋造(建築情報システム研究所代表)
審査委員紹介

(敬称略)

※こちらのページに表記されている各委員の所属・役職は当時のものになります。

最優秀賞(1作品)

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岸本秀行、JIIN-YI HWANG(フリー)

優秀賞(3作品)

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    鈴木崇志、浅見敢也(工学院大学大学院)

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    江湖猛敏、石井立樹、横堀伸、芝原崇慶、山本あい(竹中工務店)

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    山田祥裕、岡里潤、佐藤文人、長嶺博、山崎元明、古株友徳、市原裕之(清水建設)

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