入賞作品

第20回 : 温暖化地球におけるノアの箱舟

最優秀賞

最優秀賞

伊原慶、土屋尚人、堀江晋一、関山泰忠、出口亮、中野弥

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COMMENTS

審査委員長 伊東豊雄
「ツバル」と「ケナフ」という言葉の想像喚起力によって、伊原+他五名案に一日の長があった。
審査委員 鎌田元康
世界でいちばん早く沈む国ツバルを対象に、植物ケナフを育てる構築物をつくり、住まいながら環境問題を訴え続けることを提案。
審査委員 北川原温
ある程度現実的、技術的側面を強調しながらも、ケナフを育てるという優しい詩的なイメージを描くことによって優れてバランスのとれた提案になっている。
審査委員 小嶋一浩
物語性の強い提案を美しいドローイングにまとめたものだが、「ケナフ」を村上春樹の初期の物語の「羊」と読み替えてなんとか納得。
審査委員 中島正人
環境材としてのケナフと、海面上昇の影響を受け移住を余儀なくされている南太平洋のツバルを組み合わせた、非常にメッセージ性の強い提案であった。各地に点在する環境難民の住む、ケナフを活用した住居そのものがノアの箱舟であり、世界への警鐘のシンボルととらえた点が秀逸である。技術的にもケナフを介して多彩な提案があり、バランスのとれた作品として評価した。
審査委員 中村光男
優秀案四案の中で、技術的要素を取り込んだ伊原+他五名案が全体にバランスのとれた説得力のある提案であるということで最優秀に選ばれたのだと思う。
審査委員 村松映一
水没するツバルの難民が辿り着いた新たな大地で、使われなくなった建物に住まい、成長が早く二酸化炭素の吸収力の強いケナフを媒体に地球温暖化に対処するための住まい方を実践し、かつ顕在化することにより地球を救う伝導者となって文明社会に啓蒙と警告を促すノアの箱舟である。生態系の尊厳を訴える構想力が評価された、二十周年に相応しい提案である。
審査委員 城 雅昭
ケナフを育てるという行動を通じて環境に貢献することを人びとに目に見える形で提案している。地味なアイデアではあるが、決して強制するわけでもなく、一人ひとりが地道にやっていこうという思想に、とても好感が持てた。