入賞作品

第28回 : 植物的建築

最優秀賞

最優秀賞

西山康史、小野友麻、高岩 遊、田澤孝祐(大成建設株式会社)

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審査委員長 古谷誠章
都市部に木材資源を日常的に蓄えるという、都市を植物的建築を生み出すための言わば「土壌」とすることができないかという提案で、森林や木材産業の問題に対しても重要な示唆を含んでいると思います。
審査委員 伊香賀俊治
首都高速道路の高架下空間を木材倉庫・加工場として、都市に木の香りを持ち込むだけでなく、都市内の既存建築の構造体の一部、外装を木質化改修していくというユニークな提案である。1〜2年かけての木材の天然乾燥、製材屑のバイオマスエネルギー利用などエネルギーシステムのさらに踏み込んだ提案があるとよいと思った。
審査委員 工藤和美
どちらかというと意表を突いた案でありながら、都市における負の資産と称される場所に光を放つような提案でした。木材そのものを都市にストックするということで、価値の変換を導く明快な点。また、実感としても心地よさを感じる事が容易で、他者へ十分説得できる力があったと思います。どちらかというと、選ぶ側の想像力が、その可能性に拍車を掛けた感もありましたが。
審査委員 車戸城二
「蓄える」と発想から想像される、都市景観を一変させるほどの木材の量的インパクトが圧倒的で新鮮だった。
審査委員 田中孝典
首都高の高架下に貯木場を設けることで都市を木質化して更新しようというもの。郊外に分散している材木を街中に集積するのも一興だが、材木を集積することと都市が変わることがどのように結びついていくのか、その中間のプロセスに必然性がほしかった。
審査委員 西沢立衛
僕としてはもっとも推した案で、植物的建築という課題をよい意味で裏切る発想の面白さを感じた。ただ面白く思った分文句もあって、例えば日本的な道の風景、景観問題、流通と交通の問題をどう考えるのか、物質感物量感の表現不足など、いろいろ問題を感じもした。
審査委員 児山靖
首都高速道路高架下の空間に木材を配するもので、建物が建築されるのに伴って木のぬくもりが広がっていく様を感じさせ、また木材が寿命を迎えて木炭化して水をきれいにする、ペレットとしてエネルギーを生み出すなど、エネルギーの循環まで提案している点が印象的であった。