入賞作品

第29回 : 時計装置

優秀賞

優秀賞

加茂佑磨、島口拓也、後藤由佳、井田久遠、小松耕太、山本悠介、芹田正樹、菊池孝平(株式会社 山下設計)

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COMMENTS

審査委員長 古谷誠章
少子化する地域での学校を軸とした集落再生への道のりを提示していて、人びとの生や世代のサイクルと並行して紡がれる時間に着目した点が際立っていました。
審査委員 青木淳
人間の生の営みそのものを規定するものを指して建築と呼ぶ建築像を代表した。従来一般の建築像からはみ出るものを提示しているように思われ、「環境」という項から建築を見直すこのコンペの趣旨にふさわしい提案に思われた。ただ、建築物──しかも、かなり大げさな──を前面に出した点は少し惜しかったと思える。
審査委員 奥宮正哉
過疎化した地域を活性化する仕組みを時計にし、それを支えるパッシブ建築を提案した。
審査委員 工藤和美
止まろうとしている集落の時間を、小学校を対象として丁寧に紡いでいこうという意欲作でした。「麻」を手がかりにした、細やかな提案は物語性もあって心惹かれました。大都市の問題と限界集落の問題と、現代社会が直面する大きなふたつのテーマが選ばれたのも、偶然ではなかったと思います。
審査委員 車戸城二
“時はそれを刻む装置側ではなくわれわれの側にある”と指摘して核心を突いている。効率化の発想を疑い、学校をつくり、生産し、暮らすというサイクルを“ヘンプクリート”を巡る“活動自体が時計装置なのだ”というストーリーに纏めた。ただ学校を新築することへこだわり、生産を消費と分けてしまっていて、提案された世界観に矛盾していないか気になった。
審査委員 千鳥義典
子どもの学校生活サイクルを「時」と捉え、校舎というハードと学校運営というソフトを一体とした、ほのぼのとする提案である。地方が抱える人口減少や産業衰退という課題への切り込みがほしい。
審査委員 野原文男
限界集落での体験に基づく名案は完成度が高かった。
審査委員 児山靖
小学校の子どもが1年の月日を感じながら成長していく様を、麻産業を中心として集落を循環することにより実現することを現地でのヒアリングもふまえて提案しており、説得力のある内容であった。