入賞作品

第29回 : 時計装置

優秀賞

優秀賞

永井仙太郎、赤塚 健、吉岡紘介(株式会社 日本設計)

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COMMENTS

審査委員長 古谷誠章
都市から絶縁されている埋立処分場の継時的な可視化が、魅力的な提案となっています。
審査委員 青木淳
冬野案と時間という目に見えないものを、目に見えるようにする、という点で共通している。もう少し大きな観点から捉えるならば、建築を、人間と(時間を広い意味で環境のひとつと考えれば)環境との間にあって、環境を人間に伝えるためのメディアあるいはインターフェイスと捉える建築像の立場とも言えるだろう。モノとしての建築のひとつの基盤になり得る。
審査委員 奥宮正哉
ごみの集積場にものさしとしての小屋を建て集積過程では遠方からの時計、そして最終的には小屋の内部からも時間が感じられるようにしたもの。
審査委員 工藤和美
ごみ最終処分場の堆積を時間と捉え、鮮やかなものさしを示しました。
審査委員 車戸城二
サステイナビリティという言葉は、環境負荷を平衡させる持続可能な世界を想起させるが、本提案ではこの楽観論を否定してみせた。文明の残渣は減ることがなく、負荷は遅らせることしかできないのであり、最後の人類が目にする風景のようで容赦がない。発想はきわめて示唆的であるが、建築としての存在理由に広がりが欠けていたと思う。
審査委員 千鳥義典
人間の営みの結果生ずる廃棄物の堆積を地層に見立て、塔状の小屋を外から分かる有限な「時」を計るものさしとして表現した。人類に対する警鐘が込められているが、その後の世界にはたして希望はないのか。
審査委員 野原文男
逼迫するごみの埋立処分場の問題を扱った名案は完成度が高かった。
審査委員 児山靖
小屋が非常に印象的でまず目を引いた。小屋の高さをものさしとし、ごみの埋め立てで形成される地層が時の刻みを示す仕掛けに面白さを感じ、さらにコージェネレーション廃熱を利用した温泉施設などの、エネルギーシステムについても提案されていることが興味深かった。