入賞作品

第29回 : 時計装置

優秀賞

優秀賞

冬野達也(株式会社 浦野設計)

作品の全体を見る PDF(1.7MB)

COMMENTS

審査委員長 古谷誠章
建築の外皮を時刻の変化や季節の変化に同調する装置としている点が魅力的な提案となっています。
審査委員 青木淳
永井案と時間という目に見えないものを、目に見えるようにする、という点で共通している。もう少し大きな観点から捉えるならば、建築を、人間と(時間を広い意味で環境のひとつと考えれば)環境との間にあって、環境を人間に伝えるためのメディアあるいはインターフェイスと捉える建築像の立場とも言えるだろう。モノとしての建築のひとつの基盤になり得る。
審査委員 奥宮正哉
建築単体の外皮に機能を持たせ、それを建物内に誘導すると共に、それが集合した場合には隣接する他者の環境をも調整する可能性を持たせ、日単位、年単位を中心とした時間を感じさせる.
審査委員 工藤和美
オフィスのような閉じた環境への繊細な提案を示してくれました。
審査委員 車戸城二
都市の片隅の小さなオフィスの中にも時の変化があり、大袈裟なアイディアがなくても、時を感ずる工夫があることを美しく詩的な表現で見せている。オフィスに開口を設けて自然を取り入れた瞬間から時が動き始めるという指摘には非常に共感する。ただ、オフィスの外装にやや奇抜な仕組みが提案され、詩的世界を裏切ったかもしれない。
審査委員 千鳥義典
自然現象の変化を感じることによる「時」を表現、ファサードエンジニアリングから街づくりを目指す示唆に富んだ試みである。建築的な提案だからこそ、さらなる具体性を要求したい。
審査委員 野原文男
時を感じないオフィス空間に対して一石を投じた本案は、驚くことに建築家を目指すたったひとりの青年の手によるものでした。近代建築はデザイナーに加えて多くのエンジニアの力が必要と信じる私にとって新鮮な驚きで新しい発見でもありました。
審査委員 児山靖
普段オフィスの中にいると時間の流れや季節を感じられなくなっている現状に着目し、その課題解決を建築的に表現しており、建物の外の変化を中にうまく取り入れる工夫がされているのに加えて、周りの建物にも広げて提案している点が興味深く、快適なオフィス空間の実現に期待が持てた内容であった。