
都会のマンションで暮らす人が増え続け、私達の住まいは均質で単調なものになってしまいました。しかしもっと自由で豊かに自然と関わることのできる住空間を考えている建築家達もいます。SUMIKAプロジェクトでは、そんな建築家達に人々の動物的本能を甦らせるような、自由で独創的な住まい方を提案してもらいました。
住宅見学の前後に訪れ、プロジェクトの情報収集や、業務用厨房機器を使って調理体験できるパビリオンです。4本の柱から樹木が枝を広げるように幾何学的なパターンを描いて伸びる架構は、構造用集成材によってつくられます。大テーブルやキッチンを囲んで人々が木陰に集うような場所となるように考えて設計しました。
伊東 豊雄
1965年、東京大学工学部建築学科卒業。71年に自身の事務所を設立。主な作品に「せんだいメディアテーク」、「まつもと市民芸術館」などがある。日本建築学会賞、芸術選奨文部大臣賞、グッドデザイン賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ「金獅子賞」、王立英国建築家協会(RIBA)ゴールドメダルなど受賞。
http://www.toyo-ito.co.jp/
人類の住いの原型の一つは洞窟である。
外に向ってはポッカリ口をあけた穴の中に火があり、火の回りには人が座っていた。火の上では食べものが温まっている。
そんなすみかのような住いを作りたい。
藤森 照信
1973年、東京大学大学院工学系研究科修了。98年に東京大学生産技術研究所教授に就任、現在に至る。主な作品に「タンポポ・ハウス」、「ツバキ城」などがある。日本芸術大賞、毎日出版文化賞、日本文化デザイン賞、サントリー学芸賞、日本建築学会賞、日本建築学会作品賞、第一回毎日書評賞など受賞。
地上4mに半透明の屋根を浮かばせて、ワンルームの住宅をつくります。半透明の屋根には明るさの濃淡があり、ひときわ強い日差しが朝はベッドに、正午にはキッチンに落ちてきます。日差しを求めて移動すると、一日の生活リズムが自ずとできあがるという住宅です。壁は全て建具とし、天気の良い日に開放すると、敷地いっぱいに生活シーンが広がります。
西沢 大良
1987年、東京工業大学工学部建築学科卒業。93年に西沢大良建築設計事務所を設立。現在は、東京芸術大学、東京大学大学院、東京理科大学ほか非常勤講師を務める。主な作品に「諏訪のハウス」、「砥用町林業総合センター」などがある。JIA新人賞、AR AWARD 2005大賞、東京建築士会住宅建築賞金賞、ディスプレイデザイン大賞入選などを受賞。
http://www.nszw.com/
家と街と森とが分かれる以前にさかのぼった、住むための大きな領域のような場所を作りたいと思っている。人が住むということの複雑さやあいまいさ、豊かさを掬い上げてくれるような場所である。例えていうなら、僕たちの住むこの「地球」を一軒の家にしたような、そんな場所をイメージしている。
藤本 壮介
1994年、東京大学工学部建築学科卒業。2000年に藤本壮介建築設計事務所を設立。京都大学、東京理科大学、昭和女子大学の非常勤講師を務める。主な作品に「T house」、「伊達の援護寮」などがある。JIA新人賞、AR AWRAD 2006大賞、東京建築士会住宅建築賞金賞、「あたたかな住空間」デザインコンペティショングランプリなど受賞。
http://www.sou-fujimoto.com/